私は世界ともう一人の私の間に、そのもう一人の私によって生み落とされた。
辺りは真っ暗闇で、太陽の光だけは薄らと輝いていたように思う。
肌に触れているそれがとても温かかったのは覚えている。

しばらくして、ピアノを求め、音楽のようなものが生まれ、それは記録されはじめた。
側にあった日々の記録を言葉として用いてみたが、どこの国の言葉か良く分かっていなかった。
その中で何度も繰り返されるように、ただ、話し相手を求めていた。

目の前の葉が太陽の光を浴びて透けていた。
風に揺れていた。

海の波もまた、光を浴び揺れていた。
自然から受け取った愛を与えたかった。

誰かが居たからそう思ったのだったと思うけど、誰だったか。
いつも居なくなると忘れた。

雨が瞼に落ちて、目の前に湖が現れた。
私はそこでまた音楽のようなものを奏でることにした。

鳥の鳴き声が聴こえた。
動物たちが喉を潤している様子が見えた。

黒い葡萄が溢れ、緑は静かに燃えていた。
mujika easel-"Love and Realism"/
"引力と重力"/2005,2008
映糸(eisi)-"awaawa"/noble(Midi Creative)2003
taylor deupree + eisi-"Every Still Day"/noble(Midi Creative)2005
http://www.myspace.com/mujikaeasel/
Copyright (c) 2010 Mujika Easel All rights reserved.